村山由佳の「おいコー」シリーズ10冊目。
このシリーズ、最初の方はすごく好きで文庫も集めていたけど、途中で集めるのをやめた。
だんだん、勝利だけの心理描写が多くなってきて、話が一辺倒になってきた気がしたから。
それでも読み続けてるのは、シリーズものだから。
私は、勝利のかれんを想う気持ちがやけにリアリティーに欠けていて、正直読んでてイライラする。
本当に、男の人が恋をしたらこんな気持ちになることがあるのか?と思う。
もしも、勝利の気持ちがわかる男の人がいたら、ぜひとも話を聞かせてもらいたい。
「夢のあとさき」では、かれんが働き出して二人が遠恋する話。
なんだか、読んでて悔しかった。
悔しくて悔しくて、何かに当たってしまいたかった。
今の私の、心の奥底の欲しいものが全部露呈してしまった。
例えば何かに躓いたとき、大事な人に側にいてほしくなる。
声を聞きたくなる。
だけど、話し出したら愚痴になるのがわかっていて、マイナスな空気を相手に与えたくないから距離を取る。
そうやって、頑張って頑張って結局倒れちゃったときに、駆けつけて手を握ってくれる人がいるっていうこと、
今の私にはどんなに望んでも手に入らないものだ。
夢でいいから会いたい。
夢なら覚めないで。
たった2時間で会いにいけるなら、会いにいっていいなら、行けばいいのに。
相手の気持ちがなければ、何をやってもいいの?
責めれる権利が、あなたにはあるじゃない。
心の底から、汚い感情ばかりが湧き上がってくる。
悔しすぎて、涙が出てくる。
夢から覚めても冷めない現実がある幸せ。
私が唯一欲しいもの。
ただただ、悔しい。
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